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秋山具義 出張デイリー・フレッシュ・ストア
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池袋のP' PARCOで開催中の
『出張デイリー・フレッシュ・ストア
 ~秋山具義のデザイン展とデザイン店~』へ。

それほど広くないスペースに、トートバッグや文具など、
秋山具義氏デザインによる商品が販売されていて、
奥のスペースでは氏のこれまでの作品も展示されている。

ぐるっと見て回った感想をひとことで言うと“ポップ”。

ハッキリした色使い、力強い罫線、ゴシック体。

デザインに繊細派とポップ派があるとしたら、
僕はこれまでどちらかというと繊細派が好きだったのだが、
ここ最近、急速にポップ派も好きになってきた。

カラッとした空気感、迷いの無さみたいなものが、
とても心地よく思える。

街に溢れる派手で醜悪な看板とは全く異なる“単純さ”“分かりやすさ”。
ニュアンスを排除した潔さが、コミュニケーションの強さに繋がっている。

モノを作るとき、モヤモヤ悩みながら作ると、
ポップなものは出来ない。

ある部分で、他の一切を切り捨て、
エイッ!と割り切って作らないと、ポップにはならない。

その腹をくくる感じが、
何とも気持ちいいなぁと思うのだ。

話を戻すと、この秋山具義 出張デイリー・フレッシュ・ストアには、
「ショップ」という形態の新しい可能性を感じた。

一人のクリエイターが自分の名を冠して店を開き、
そこには本人がこれまで行ってきた仕事と共に、
企画、デザインした商品が並ぶ。

そのクリエイターが好きな客は、
その店へ行けば、その人に関するモノのすべてを見たり買ったり出来る。

タレントショップのような安易なものではなく、
どちらかというと、ゴザを敷いて自分の畑で取れた
キュウリやトマトを売っているおばちゃんに近いかもしれない。

“あのおばちゃんの作るトマトは美味しいから、
 一緒に売ってる漬け物もきっと美味しいに違いない” 
みたいな。

その人自体がブランドになっていれば、
買う側もしっかりした目を持つし、作る側にも緊張感が出て、
良い関係が築けるんじゃないだろうか。

もちろん、一般のあらゆる店もある意味ブランドなのだが、
ダイレクトに個人の顔が見えるものって意外と少ない。

もはや企業を信じられなくなった今の時代、
より細分化されたブランドが求められるのではないだろうか。


by tbm18363 | 2007-09-17 20:20 | 展覧会

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