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Helveticaドキュメンタリー
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小林章さんも薦めていたこの作品、
デザイナーの友人にDVDを借りて見た。

今年、誕生から50周年を迎えた「Helvetica」。
言うまでもなく、世界で最も普及しているサンセリフ書体。

以前、嘉瑞工房の高岡さんから聞いた話によると、
Helveticaというのは金属活字なので、
MacのHelveticaは、Helveticaではないらしい。

とにもかくにも、
世の中の至る所に氾濫しているHelvetica。

あまりにも目にしすぎて、天の邪鬼な自分などは
あえてHelveticaを使わないことが多いのだが、
その完成度の高さは疑う余地がない。

自分も、デザイナーになったばかりの頃は、
一風変わった書体ばかり使いたがったが、
徐々にそういう書体の軽薄さに気付き、
スタンダードな書体を使うことが多くなった。

子どもの頃は、ソースやケチャップなど、
味付けの濃い料理ばかりを好んで食べていたのが、
大人になるにつれて、塩や出汁など、
シンプルな味付けを好むようになる感覚に似ている。

この作品の中でも語られているように、
“dog”という文字に、“犬らしさ”を出す必要はない。
いちいち書体に意味を持たせては、内容を読み取る邪魔になるだけなのだ。
(ロゴタイプはまた別だが)

同じようなことをA・フルティガーも言っている。

“スープを飲み終わった後に、使ったスプーンの形状を
ありありと思い出せるようなら、
そのスプーンの形は失敗だということだ”

この作品の中にも登場するフルティガーは、
Helveticaについてこう言っている。

“Helveticaはすばらしいが、そればかり使うな。
他にも良い書体はたくさんある”

諸手を挙げてHelveticaを礼賛するのではなく、
反対意見もきちんと取り入れているところが、
この作品を素晴らしいものにしている。


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by tbm18363 | 2008-12-02 17:31 | フォントについて

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