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明朝とゴシック
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とあるきっかけで、
明朝体とゴシック体について改めて考えてみた。

各々の書体の特徴はこんな感じだ。

明朝体…
楷書、つまり筆文字が元になっているので、
人間的で、温かみや情緒がある。
文字自体に抑揚があるので、
長文にしたときはリズムがあって読みやすい。
逆に短いワードだと弱い場合がある。

ゴシック体…
縦線と横線の太さが同じで、機械的・無機的な印象。
その特徴を利用して、かつて構成主義において、
“書体を意識させずに、純粋に文章の内容を読ませるために”
使われたことも。
簡潔で明快なので瞬時に判別しやすく、
道路標識や小さな画面などに多く用いられる。

これらを頭に入れた上で、
最も分かり易く使い分けるには、
「書体は口調である」と考えること。

明朝体は、滑らかな声のナレーター。
ゴシック体は、力強い男性の声。

級数を大きくして詰め気味に組めば、大きく野太い声。
逆に小さくパラパラと組めば、囁くような声。

チラシなどに使われるデフォルメされた派手な書体は、
さしずめ雑踏でも目立つ関西弁のオバチャンの声だろうか。
人混みの中でも一瞬で分かるので便利だが、
長時間聞いていたら疲れてしょうがない。

店頭のPOPには、派手な書体を要求されることも多いが、
実は店頭というのは、街の雑踏と同じである。
みんなが大声で話している中で、同じように大声で張り合うのが良いのか、
小さな声でボソッとしゃべった方が逆に目立つのか。

また、商品に派手な書体を用いる場合、
それが家に持ち帰られて、長い間置かれることまで考える必要がある。

濃い味付けの試食を“美味しい”と思って買って帰ったら、
3日目には飽きてしまったといった経験は誰にでもあるだろう。

自分もまだまだ勉強中だが、
書体選びは、とても奥が深いのである。



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by tbm18363 | 2008-11-17 02:19 | フォントについて

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