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デザインは入口?
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最近お手伝いした劇団のチラシを二つ紹介します。

一つは、劇団十人部隊
旗揚げ公演から宣伝美術を担当しています。

まだ生まれたばかりの劇団で、
例えるなら野心溢れる創作和風料理店みたいな感じ。
芝居は日本古来の物語を題材にしたファンタジーで、
たたみかけるセリフの中に言葉遊びを盛り込んだ熱い芝居です。

チラシ制作に関しては、僕の立ち位置はデザイナー。
劇団側から“こういうデザインにしたい"という要望があるので、
そのオーダーに忠実に作っています。


もう一つは、NeoMask
今回で7回目の公演ですが、演出家の方と気が合い、
芝居も面白かったので、お願いして宣伝美術を担当させてもらいました。

本格的な殺陣を魅せる時代劇ですが、
ストーリーが分かり易く、現代的な要素や笑いもあって、
とても見やすい芝居です。

こちらに関しては、僕の立場はアートディレクター。
内容・デザイン・コピーまで含めて提案させていただき、
ほぼその通りに出来上がりました。

どちらが良い悪いということはありません。
相手のオーダー通りに作ると、自分の中にないものが引き出されるし、
ディレクションから任されれば、自分の方法論を試すことが出来ます。

前回も書きましたが、こういったチラシも
カッコ良ければいいというものではないと思います。
人は、“チラシがカッコイイから見に行こう"とはなりません。

だけどチラシのデザインで、“目を留まらせること"は出来ます。

“何かかわいい"、“何かカッコイイ"、“何か面白そう"

そう思わせることが出来れば、デザインの第一目標は達成。

マーケティングの本によく書かれていますが、
人は理屈では動かないのです。
先に感情があって、それを正当化するために理屈を付けるのです。

もしパッと見で何かしら心が動き、
チラシを持つ手を止めてもらうことが出来たら、
家に持ち帰ってくれるかもしれません。
大事に取っておいてくれるかもしれません。
中に書いてあることを読んでもらえるかもしれません。

それでも書かれている内容が、日時とあらすじだけでは、
芝居を見に来てくれることはまずないでしょう。

“どんな芝居なんだろう。特に興味あるテーマでもないな。
どんな人が出てるんだ? お、この俳優さん素敵だな。
ふーん、夏頃やるんだ。でも知り合いが出てるわけではないし、
お金払ってまで観ようとは思わないな。"

そんな感じで、ゴミ箱行きです。

だからチラシには、
初対面の人に面白そうと思わせるコピーが必要だと思います。
人間臭さを出したり、おもしろ可笑しく書いたり。

そこで相手の心を掴めなければ、
料金が安かろうが、劇場が便の良い所にあろうが、
土日にやってようが、芝居を観に来てくれないどころか、
ホームページにすらアクセスしてくれないでしょう。

反対に心を掴めれば、相手はこちらの情報を欲しがります。
ブログやDM、メルマガなどで継続的に情報を発信することで、
相手はどんどん見に行きたい欲求が高まってくるのです。

…なんだか、デザインの話とずれてきましたが、

そう言ったことはきっと当たり前なんだろうけど、
頭からおしりまで、きちんとやろうとすると結構大変です。

そして、それを計画的にやっている劇団が少ないからこそ、
そこには大きなチャンスが転がっているような気がします。









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by tbm18363 | 2009-05-15 02:40 | 近況

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