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Graphic Design in Japan 2008
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今年のJAGDA年鑑(通称)は、新村則人さんデザインによる、
黄色いタンポポで覆い尽くされた花畑のような装丁。

その中で毎年、会員であるデザイナーたちが、
各部門ごとに座談会形式で総評をするのだが、
それを読んでいて思ったのが、

“一流は作品を見る視点が違う"ということ。

年鑑に掲載されるレベルの作品は、
表面的なバランス、レイアウト、完成度はあって当たり前。
そんなものは、美大に入るためのデッサン力みたいなもの。

勝負はその先にあって、デザインの上手い人たちが集まった中で、
どれだけ評価に値するものが作れるか。

世の中でとても機能しているとか、人の生活を豊かなものにするとか、
当たり前と思われていた価値観を変えて見せたとか。
近年益々そういう部分が評価されるようになってきている。

これはおそらく、一般の人がデザインに対して持っているイメージとは
かなり違うのではないだろうか。広告好感度調査などを見ていると、そう思う。

広告などの好感度調査は、メディアへの露出量に大きく左右される。
たまにしか目にしない優れた広告を覚えていて投票する人なんて滅多にいないのだ。
デザインだって同じ。例えばフランフランのデザインがカワイイというのは、
あちこちに店があってパッと頭に浮かびやすいからだ。
よーく探せば、もっとカワイイものを売っている店はいくらでもある。
だから、プロはあれに左右されてはいけない。
(ただし、フランフランがメジャーな展開をして売れているという事は、
 商品のデザイン以上に評価されるべきことである)

もちろん最終的にデザインに触れるのは一般の人たちである以上、
その人たちの評価をないがしろにすることは出来ないのだが、
プロのデザイナーであれば、一般の人の価値観に迎合するのではなく、
啓蒙する気持ちを持っていなくてはいけないと思う。

デザインは分かり易いことが基本と言われるが、
それと、レベルを落とすことはイコールではないのだ。




↑表紙に使われているRosewood Std Fillという書体、好き。
by tbm18363 | 2008-07-20 19:19 | JAGDA

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