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デザイン界のミスター
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去年の暮れ、当時通っていたアートディレクター養成講座で、
『講師MVP投票』なる企画を思いつき、実行した。

アートディレクター養成講座は、
毎週著名なアートディレクターに講義や課題の講評をしてもらうのだが、
僕はいつもほんの少しの違和感を感じていた。

それは“教えていただいている"という空気感。

たしかに講師の人たちは業界では有名な方ばかり。
だが、こちらはただで教えてもらっている訳ではない。
ちゃんとお金を払っている。それも結構な額を。
(もちろん主催者が間に入っているのだが)

だったらちゃんとした講義をしてもらって当然じゃない?

むしろ、つまらない講義には
クレームを付ける権利だってあると思う。

でも、ほとんどの人はそうは思っていない。

“教えていただいてありがたい"
“遅刻してしまったら申し訳ない"

という空気が流れている。

きっと会社のお金で来ている人は、
そういう実感がないのだろう。

とにかく、そんな空気が嫌で思いついたのが、先の企画だった。
生徒にだって講師を評価する権利があるだろうと思ったのだ。

ただ、そんな刺々しい感じを前面に出しても誰も賛同してくれないので、
そこは厚めのオブラートに包んで、楽しい企画としてパッケージングしてみた。

その結果、40人以上の生徒が投票に参加してくれ、
結果、佐野研二郎さんがMVPに選ばれたのであった。

そして、その表彰を兼ねての懇親会を先日開くことができた。

佐野さんからしたら、
面識が無いに等しい生徒から、いきなりの懇親会への誘い。

にも関わらず、事情を伝えると快くOKしてくれた。

MR_DESIGNという事務所を立ち上げたばかりで多忙にも関わらず、
颯爽と自転車で、手みやげまで持って来てくれた。

超売れっ子にも関わらず、この気さくさ、
まさにデザイン界のミスターと呼ぶに相応しい人である。

途中から、博報堂の元佐野チームで、今年のJAGDA新人賞を受賞した
小杉幸一さんも登場し、大盛り上がりの懇親会となった。

ただ、ここでもやっぱり“拝聴してる"感が拭えない、
我らがアートディレクター養成講座の面々なのであった。

ま、今回は来てくれたことが奇跡だったから、
僕もちょっと恐縮してしまったが…。


by tbm18363 | 2008-04-28 03:15 | 佐野研二郎

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