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佐野研二郎展 ギンザ・サローネ
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gggにて開催中の佐野研二郎展「ギンザ・サローネ」へ。

1階のフロアに新作、
地下にこれまでの作品が展示されていた。

新作は広告などの仕事ではなく、
自主的に制作されたプロダクトやポスターの数々。

佐野さん曰く、

 広告などとは違った、長く続く、
 分かりやすいコミュニケーションを目指した。
 gggの1階をプレゼンの場として、
 ここから実際に発注の依頼が来るような
 プレゼンの場にしたかった。

とのこと。

相変わらずチャーミングで心が温かくなるような作品なのだが、
トーンとして少し大人っぽくなった印象。
職人→アーティストへと変貌を遂げつつある気がした。

その後、同会場で行われた
佐野研二郎×佐藤可士和のトークショーへ。

博報堂時代の先輩後輩である二人、
仕事の思い出話をしていても、いつしか笑い話になり、
会場もそれに釣られて笑い声が絶えない。

前半は“中学生みたい(佐野氏)”な、
佐藤可士和伝説。

・1日に60回ぐらい“面倒くせぇ”と言っていた。
・使わないB全ポスターの裏にマジックで書いたイラストをそのまま入稿した。
・佐内正史の写真の色を印刷で思いっきりいじった。
・さらに、そのポスター“全面”をバーコ印刷した。

などなど。
まともな社会人デザイナーであれば怖くて出来ないことを
思い切ってやってしまうところが可士和氏の魅力。
そのイズムは今も失われていない。

後半は、ユニクロNYなどのビッグプロジェクトの話が中心で、
佐野氏は感心しきりで専ら聞き役に。

約2時間にわたるそんな対談の中で
一番印象に残った言葉は、可士和氏が言った、

 佐野はマジメで、作品全体に手が入っているから
 肝心なところが弱くなってる。
 グレーっぽいデッサンになっている。

という言葉だった。
デッサン経験者なら誰でもハッとする言葉。
また、

 佐野はマジメだから、いろんな人の下について、
 その人たちの言うことをちゃんと聞きすぎてる。勉強しすぎ。

とも言っていた。
これもドキッとする言葉だった。

最後に、

 オレは大貫さんの広告が好きだったから、
 大貫さんとは人間的に似ていると思ったけど、
 実際下に付いてみたら全然違う人間だった。
 だから佐野もオレを気にせず、佐野を究めるべき。
 
という言葉。

“佐野”を“あなた”に置き換えれば
全てのデザイナー(または全ての人)に
あてはまる言葉だと思う。

一番難しいけれど、
それしかないとも思う。

個性は見つけるものじゃなくて、元々あるもの。(養老孟司)

だそうです。

子供のような佐藤可士和氏の言う言葉だから、
素直に耳に入ってくる言葉たち。
2時間があっという間のトークショーでした。


by tbm18363 | 2007-09-15 00:21 | 佐野研二郎

2007.08.22 PhotoGRAPHICA
PhotoGRAPHICA
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随分ご無沙汰してしまいました。
D&Iは変わらず頑張っています。

Mdnから出ている表題の写真雑誌、
第5号から表紙のアートディレクションが佐野研二郎氏になり、
書店でとても目立つようになりました。
(書店の人もデザインが良くなったので、
 目立つところに置くようにしたのかもしれません)

写真は大学の授業で自分の才能の無さに落胆して以来、
あまり近づかないようにしていたのですが、
この雑誌の新しいデザインがとても気に入って、
最近少しずつ近づくようになりました。

正直、自分には写真を見る目がないと思います。

もちろん、良い写真、悪い写真は分かります。
何となくそれっぽいけど全然ダメな写真は山ほどあるし、
何てことない風景写真でも、
見た瞬間に心を鷲掴みにされるものもあります。

ただ、デザインであればどうやって作ったか大体分かりますが、
写真はどんな機材でどう撮ったのかイマイチ分かりません。

アートディレクターとして、それでは少々不都合なので、
この雑誌をきっかけに少しずつ勉強したいと思います。
自分でマニュアルカメラを持つことも必要だと思います。

そして、そう思わせてくれたPhotoGRAPHICAのデザインの力に、
同業ながら驚きと喜びを感じます。
良いデザインには、人を動かす力が確かにあります。

グラフィックデザイナー。
やりがいのある仕事です。
by tbm18363 | 2007-08-22 02:54 | 佐野研二郎

佐野研二郎展_ボツ
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ガーディアンガーデンにて行われている
佐野研二郎展_ボツへ。

ひとつぼ展でお馴染みのこの会場内を、
氏のボツカンプで埋め尽くそうというのが
今回の展覧会の意図。

壁一面にカラー出力が貼られている。
どの作品も同じ質感でベタベタと貼られている。
蛍光色のかわいいドラフトテープで貼られている。

TブーSや、LISMOなど、
氏の代表的な作品群が、デザイナーにとって
とても身近な「カラー出力」という形態で
同列に展示されているのが面白い。

そして、無数のカンプに囲まれた
この空間が、なぜか心地よい。
圧迫感を感じない。

おそらく、氏の作品の持つ
温かさ、大らかさのせいだろう。

実は一年前ぐらいまで、
佐野研二郎氏の作品は好きではなかった。

アイデアやトーンが
単純だと思っていたのだ。

しかし、最近0を支点に点対称させたぐらい、
氏の作品が好きになった。

きっかけは書店でふと手に取った
『佐野研二郎WORK SHOP』。

佐野氏は、伝えるべき要素を
人々に素早く、確実に理解してもらうために
どうしたら良いかを考えたという。

また、色も形も書体も
とても厳しく吟味されていることが分かった。

その結果が、“単純”とは違う、
あのSIMPLE、CLEAR、BOLDな表現だったのだ。

氏の作品を見ていると、
古き良き外国のデザインを想像する。

国籍や年齢に関係なく、
誰にでも伝わるシンプルなコミュニケーション。
そしてどこか心が温かくなる。

うーん、すばらしい!

http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_ex_current/gg_ex_current.html
by tbm18363 | 2007-06-15 15:20 | 佐野研二郎