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2008.05.30
葛西薫
もう1週間前のことになってしまったが、
希望塾最終回、葛西薫さんの講義について。
葛西さんの話を聞くのは3回目だろうか。
毎回変わらない、
独特の穏やかな語り口で、
自身の作品について説明されていく。
葛西さんの周りだけ違う速さで時が流れているような、
ゆったりとした空気感に包まれた作品たち。
この東京のど真ん中で、
どうしてこんなに清々しいデザインが出来るのだろうか。
葛西さんの作品を見て、その話を聞いていると、
何だか人の佇まいとして自分が負けているような、
悔しさにも似た気持ちが込み上げてくる。
生徒からの質問で、
“コンペの審査をしていて、どのような作品に票を入れますか?"
と聞かれた葛西さんは、
“年鑑を研究して作った作品ではなく、
その人の中からゴロンと生まれてきたような作品に惹かれる"
と言っていた。
葛西さんの作品は、
たしかに葛西さんの中からゴロンと生まれてきたようなものばかりだ。
そういうものって、みんな探し求めてはいるけれど、
きっと焦って探しても見つかるようなものじゃないんだろうな。
実は目の前にあるのに、いろんなものが邪魔をして、
見えていないだけなんだと思う。
それが見つけられたとき、
デザイン行為はものすごく楽しく、
デザイン自体はものすごく自由になれる気がする。
この目の鱗は、いつ落ちるんだろう…。
↓講義時にもらった、葛西さん作のチラシ。いいな~。

希望塾最終回、葛西薫さんの講義について。
葛西さんの話を聞くのは3回目だろうか。
毎回変わらない、
独特の穏やかな語り口で、
自身の作品について説明されていく。
葛西さんの周りだけ違う速さで時が流れているような、
ゆったりとした空気感に包まれた作品たち。
この東京のど真ん中で、
どうしてこんなに清々しいデザインが出来るのだろうか。
葛西さんの作品を見て、その話を聞いていると、
何だか人の佇まいとして自分が負けているような、
悔しさにも似た気持ちが込み上げてくる。
生徒からの質問で、
“コンペの審査をしていて、どのような作品に票を入れますか?"
と聞かれた葛西さんは、
“年鑑を研究して作った作品ではなく、
その人の中からゴロンと生まれてきたような作品に惹かれる"
と言っていた。
葛西さんの作品は、
たしかに葛西さんの中からゴロンと生まれてきたようなものばかりだ。
そういうものって、みんな探し求めてはいるけれど、
きっと焦って探しても見つかるようなものじゃないんだろうな。
実は目の前にあるのに、いろんなものが邪魔をして、
見えていないだけなんだと思う。
それが見つけられたとき、
デザイン行為はものすごく楽しく、
デザイン自体はものすごく自由になれる気がする。
この目の鱗は、いつ落ちるんだろう…。
↓講義時にもらった、葛西さん作のチラシ。いいな~。

by tbm18363 | 2008-05-30 02:21 | 葛西薫
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2007.11.22
葛西薫1968
銀座のG8とガーディアンガーデンにて開催されていた
葛西薫展へ。
葛西薫さんといえば、サントリー烏龍茶のCMで有名だが、
僕の葛西さんとの出会いは、是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』
という映画のチラシ。
7~8年前の映画で、その頃はそれが葛西さんのデザインとは知らず、
ただそのきれいなデザインが好きで、チケットの半券と一緒に
ワンルームの部屋の壁に貼ってあった。
その後、広告を学ぶにつれ葛西さんの名を知るようになり、
そのチラシが葛西さんのものと知ったのは、随分後のことだった。
でも、作品とのこういう出会い方って一番自然で、
やっぱり良いものは頭で考えて判断するものではなく、
心で素直に感じるものだよなぁと思ったりするわけです。
人が良いと言ってるから良い、
これを良いと言うとカッコ悪いから言えない、
そういうのはすごく寂しいことだなぁと思います。
地鶏だって、マズけりゃ食べない。
ブロイラーだって旨けりゃ食べればいい。
話は飛ぶけど、同じことだと思います。
一人一人が自分の感覚を大切にして物事を判断していれば、
あんな変なことは起きないはずなんですよね。
葛西さんは自分に素直なデザイナーだと思いました。
素直になるには、
自信と思い切りが必要だとも思いました。
一朝一夕になれるものではないけれど、
そこに行けると、人生がもう一つ楽しくなる。
葛西さんの作品を見て、そう感じました。

葛西薫展へ。
葛西薫さんといえば、サントリー烏龍茶のCMで有名だが、
僕の葛西さんとの出会いは、是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』
という映画のチラシ。
7~8年前の映画で、その頃はそれが葛西さんのデザインとは知らず、
ただそのきれいなデザインが好きで、チケットの半券と一緒に
ワンルームの部屋の壁に貼ってあった。
その後、広告を学ぶにつれ葛西さんの名を知るようになり、
そのチラシが葛西さんのものと知ったのは、随分後のことだった。
でも、作品とのこういう出会い方って一番自然で、
やっぱり良いものは頭で考えて判断するものではなく、
心で素直に感じるものだよなぁと思ったりするわけです。
人が良いと言ってるから良い、
これを良いと言うとカッコ悪いから言えない、
そういうのはすごく寂しいことだなぁと思います。
地鶏だって、マズけりゃ食べない。
ブロイラーだって旨けりゃ食べればいい。
話は飛ぶけど、同じことだと思います。
一人一人が自分の感覚を大切にして物事を判断していれば、
あんな変なことは起きないはずなんですよね。
葛西さんは自分に素直なデザイナーだと思いました。
素直になるには、
自信と思い切りが必要だとも思いました。
一朝一夕になれるものではないけれど、
そこに行けると、人生がもう一つ楽しくなる。
葛西さんの作品を見て、そう感じました。

by tbm18363 | 2007-11-22 23:34 | 葛西薫
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